ボルダリングジムに行くと、カッコいい人が難しいところを登っていて「自分も登りたい!」と思いますよね。
でもなかなか登れない。僕も最初にかなり練習して、やっと登れるようになりました。
今回は、僕の経験をふまえて、強くなるためのトレーニングとジムの利用方法をご紹介します。
ボルダリングが強くなるためのおすすめトレーニング方法
強くなりたいというのであれば、保持力と持久力の強化が最短ルートです。
保持力・持久力を強化する利点と、実際のトレーニング方法をご紹介します。
まずは何度も登ってみる
ジムに10回行ったことのない人、6級が登れない人。まずはジムに行ってガンガン登ることをオススメします。
ある程度できる人でないと、トレーニングの効果が発揮できないからです。
まずはどんどん登って楽しみましょう。頭打ちになった時、トレーニングを始めます。
保持力と持久力の強化が必要な理由
「クライミングは足で登る」と言われますが、これは90度以下の壁や傾斜の緩い壁に限定されます。
ボルダリングでは、スラブを除いて前傾した壁を登ります。壁が前傾してくるとホールドを持つ保持力も必要ですね。
ホールドを保持できなければ次が取れませんし、そもそもムーブを起こすためにも保持力が必要です。
また、連続して登ると腕がパンプして登れなくなりますが、これも持久力が不足していると言えます。
ムーブを起こすにも、ホールドを保持する「保持力」、連続して持つ「持久力」がなければムーブを起こせないからです。
トレーニングの頻度と効果が出てくる時期
保持力・持久力は指の「腱」の強化がポイントです。腱は筋肉と異なり、細く固いため強くなりにくい部位です。毎週1~2回のトレーニングで十分です。
トレーニングとトレーニングの間は48時間以上開けるようにしてください。ケガの予防は必須です。
3か月~半年後に効果が表れます。
保持力の強化トレーニング法
保持力は、「持ちにくいホールドを持てるか」という点です。
カチホールド、ピンチホールド、ポケットホールドなど、持ちづらいホールドを保持するトレーニングを行います。
まずそれぞれ片手ずつ、持てるギリギリのホールドでトレーニングします。左右の高さが違ってもかまいません。10秒ぶら下がって、10秒休む。これを10回繰り返します。
途中で持てなくなったら片足ずつフットホールドに置いていいので、とにかく10秒×10回をやり遂げてください。
持久力の強化トレーニング法
ずっと登っていると、腕が張ってきて登れなくなることがあります。上手にレストしてパンプを防げばよいのですが、ボルダリングはレストしにくいのも特徴です。
緩い傾斜の壁と、スローパーホールドを使ってトレーニングします。
スローパーホールドを両手で持って、片手ずつダイアゴナルを行い腕一本分の距離にある上部のホールドを「触って戻る」という動作を左右繰り返します。
できるだけ早く繰り返し行い、「もう持てない」というところまで続けます。
1分休憩して再度行い、計3回繰り返します。
必ず行おう!アイシング
ボルダリングは、指関節に大きな負担が掛かります。
自分の体重を10本の指で支えますが、60kgの人でも1本あたり6kgの負荷が連続してかかります。
実際には、人差し指・中指・薬指はさらに多くの負荷が掛かっています。
関節の炎症を抑え回復を早くするために、アイシングは確実に行ってください。
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強くなるためのジムの利用方法
僕が実際に行っていた、ジムを使ったトレーニング方法をご紹介します。
続けていけば、半年後には強くなります。
トレーニングする前の重要なポイント
ジムで課題を登る前、まだ体がフレッシュな時に行うことで効果が高くなります。
必ずストレッチを行ってから、トレーニングをしてください。
特に指先のストレッチは入念に行ってください。ダメージが蓄積するといずれ登れなくなってしまいます。
指のストレッチのポイントは、手のひらを十分に伸ばすことです。また、指一本ずつ持ち他の手を握るストレッチを行ってください。
ジムに行く途中、歩きながらでも十分できます。
実際のトレーニングメニュー
- ストレッチ (5分)
指と肩回りのストレッチを行います。十分に伸ばしてケガを予防します。
- 保持力の強化トレーニング
ぶら下がり10秒 、 レスト10秒。これを1回として10回繰り返します。
1分休憩してさらにもう一度行います。
ホールドはスローパー気味のガバホールドがあると良いです。左右の高さが異なっていてもOKです。
途中で持てなくなったらフットホールドを使っても構いません。
慣れてきたら小さなカチ系のホールドやピンチホールドでトレーニングします。
~5分休憩~
- 持久力の強化トレーニング
左右でタッチ10回、1分休憩、左右でタッチ5回。
110~120°ぐらいの壁を使います。スローパー系のホールドをマッチした状態でトレーニングします。
足もフットホールドに置いてトレーニングします。
マッチした状態から腕1本分にある場所のホールドを片手で触って戻ります。左右交互に行います。
持てなくなって落ちたら1分休憩して、さらに5回行います。
慣れてきたら、連続して行う回数を増やします。
- ストレッチ&アイシング
最後、指周りのストレッチとして完了です。
アイシングは登るのであれば最後でも構いません
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まとめ
今回は、もっと上手になりたい人の為のトレーニング方法をご紹介しました。
保持力と持久力は登る力に直結しますので、ぜひ鍛えてください。
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