ボルダリングは若い人のスポーツと思っていませんか?
TVなんかでも若い人が試合している所など見るとそう思われるかもしれません。
しかし、そんな事はありません。中高年でもボルダリングを趣味としている人はた~くさんおられます。60代以上の方が難しい課題をクリアしているところもよく見ます。
ボルダリングは全身のスポーツですので、高齢者の方にたくさんのメリットがあります。
この記事では、高齢者がボルダリングを始めるメリットをご紹介します。
中高年がボルダリングをするメリット4つ
全身の筋肉がつく
ボルダリングを初めて見ると、腕力で登っているかのように見えると思います。しかし上手な人ほど、足や体幹の力を使って登っています。
確かに腕力にまかせて力強く登る方法もありますが、自分自身が持てる全身の力を上手に使って、重心を上げていく登り方も美しいものがあります。全身の力がつくことによって、リハビリとなります。
退職後にボルダリングを趣味とされている方をみると、皆さん全身の力や今までの経験を使って、上手に登られています。そういう登り方があるのかと見ていて驚かされ、勉強になります。
足腰が強くなる
ボルダリングは全身の力を使って登ります。特に足の使い方が上手になるほど、上級の課題をクリアできます。足の力を使って重心を移動させ、次のホールドを取りにいき、自然と下半身の力の強化・維持となります。
中高年になると足の力から弱っていくと言われていますが、ボルダリングをしているとそんな事とは縁がなくなります。
頭の体操になる
ボルダリングは筋肉ムキムキの人が登っている!というイメージをお持ちではないですか?
実は違います。結構頭を使います。
1つの課題をクリアするのに、どのホールドをどのように持ち、どのホールドにどの足をかけて、どうやって重心を上に移動させていくかを登る前に考えます。これをオブザベーションといいます。
ホールドには数多くの種類があります。ガバ・カチ・スローパー・ハリボテなどです。さらには持ち方にもアーケ持ち・ガバ持ち・親指をかけて他の指を保持する持ち方・アンダーなどです。また登り方にはムーブと呼ばれる登り方があります。ダイアゴナル・キョン・フラッキング等です。また、足の置き方も、ヒール・トゥ・インサイドエッジ・アウトサイドエッジなど様々です。
1つの課題をクリアするのは多種多様な方法があります。
ホールドの持ち方やムーブをそれぞれ考えて、あ~でもない、こ~でもないと考えながら登り、自分の力に合った登り方を見つけていくスポーツです。ボルダリングの魅力はまさにそこにあるといっても過言ではありません。複数の登り方を考える時、かなり頭を使います。
若い人と混じって一緒に笑い合える
ボルダリングの掛け声に「ガンバ」という掛け声があります。これは全国共通のかけ言葉です。知らない人でも、頑張って課題にトライしている姿を見ると「ガンバ」と応援してしまいます。そこで自然と知り合えます。
また、課題のオブザベーションを行う時、上級者は結構教えてくれる人が多いです。「自分はそのホールドをこう持ちましたよ、私はここをこのムーブでいきましたよ」という感じで、話をするので、自然と若い人と和気あいあいと話しながら登りに熱中してしまいます。
また、時にはジムの店長やスタッフさんが即興で課題を作ってくれるときもあります。
これをセッションと言いますが、その輪の中に入って楽しく登ることもあります。
これだけ様々な年齢の人が1つの事に集中して行えるスポーツも珍しいと思います。同じ年齢の人たちで話しあえる場も大事ですが、違う年齢層からの刺激はいい頭の刺激になると思います。
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怪我の予防
どのスポーツにも言えることですが、怪我をしては楽しめないですよね。怪我をしない為の方法をお伝えします。
ストレッチ
ボルダリング前後にストレッチはかかせません。今日の体の調子をみる機会にもなります。いきなり課題を登り始めると、体を痛めてしまいます。登る前に体をまずは温めましょう。
ボルダリング前は動的ストレッチ、ボルダリング後は静的ストレッチがよいといわれています。
動的ストレッチは手足を動かしたり、体をゆっくりとひねったりする動かすストレッチです。案外ラジオ体操がいいといわれています。
静的ストレッチは各筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチです。伸ばす事で、筋肉に刺激がいき、硬くなった筋肉をほぐす役割があります。ストレッチポールやボールなどを使用してストレッチするのも効果的です。ジムによってはポールやボールを、ストレッチエリアに置いてある所もあります。
無理をしない
課題に夢中になると、つい意地になって、無理をしてしまいがちです。が、これも怪我のもとです。関節が痛い・腰が痛い、もしくは、痛めそうなどあれば潔くやめる、もしくは他の登り方を考えるもの一つの方法です。怪我をしてしまっては、元も子もありません。
クライムダウン
クライムダウンとは、ゴールしたあと、床のマットの1mぐらいまで、降りることです。降りる時はどのホールドを使用してもかまいません。ボルダリングの壁は高い所で5m程あります。いくら床にマットを敷いていても腰や膝などの関節に衝撃がきて、怪我する可能性があります。
私も課題に必死になり、ゴールしたあと降りる余力がなく、飛び降りてぎっくり腰になったことがあります。
なるべくゴールした後も、降りる余力があるような登り方を見つけてください。
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まとめ
ボルダリングは年齢問わず運動できる稀なスポーツです。どの年齢層にもメリットがあります。
怪我の予防をしながら、楽しくボルダリングを始めて見てください。
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